龍角散
配合されているハーブ
ペパーミント、カモミール、リンデン、カンゾウ、タイム、セージ、スターアニス、ユーカリ、オオバコ、エルダーフラワー、マローブルー、アニス、ヤロー、レモンバーム、ナツメ、スイカズラ、温州ミカン果皮、キキョウ、キク
効果・効能
ペパーミント
ペパーミントは、食べ過ぎ・飲みすぎなどで胃の調子が悪い時に消化を助けてくれます。また、腹痛や胸焼け、胃けいれんなどの症状を緩和してくれます。
ペパーミントには鎮静効果があり、精神的な緊張を和らげ、イライラをしずめ、心身をリラックスさせてくれます。無気力や抑うつを改善する精神安定化作用もあり、神経症などにも利用されてきました。
その他にも、ペパーミントには次のような効能・効果があると言われています。
- 偏頭痛やそれに伴うむかつきを癒してくれます。
- 麻痺作用と抗菌作用があり、虫歯や歯痛などの痛みを和らげてくれます。
- 胃の神経の末端を麻痺させることで、乗り物酔いや吐き気の予防になります。
- 胃の筋肉をゆるめるため、げっぷが出やすくなります。
- 不眠を解消し、深い眠りに誘ってくれます。
起源・由来
ギリシャ神話はミントについて次のように伝えています。
「冥府の王ハデスが妖精ミンテに心奪われていることを知った女王は、嫉妬に狂い、妖精ミンテに呪いをかけて甘い香りの植物にしてしまいました。こうしてハーブのミントが生まれたのです。」
花言葉は「あたたかい心、美徳」です。
カモミール
カモミールには体内の平滑筋という筋肉の組織を落ち着かせる作用があり、腹痛や胃痙攣、女性の生理痛などを和らげる効能があります。
心身をリラックスさせる効果があり、夜寝る前にカモミールティーを飲むと不眠症を改善し、よく眠れるようになります。
起源・由来
繁殖力は凄まじく、踏みつけられるほどよく育つと言われるほどの逞しさを秘めています。中世のイギリスでは、カモミールは謙虚さと忍耐の象徴とされていました。
リンデン
リンデンのハーブティーには、花と葉、苞を含めた「リンデンフラワー」と、木質部の「リンデンウッド」があり、それぞれ効能・効果が異なっています。
リンデンフラワーにはほのかに甘い香りがあり、高ぶった気持ちを落ち着かせ、神経の緊張を鎮め、精神的なストレスを和らげてくれます。
心臓の鎮静効果もあり、動悸を鎮めてくれます。また、ストレスからくる頭痛や高血圧、動脈硬化の予防にもよいと言われています。
リンデンウッドには利尿効果や脂肪を分解する効果があり、体内の老廃物を排出してくれることからダイエットにも効果的です。但し、リンデンフラワーと違って香りはありません。
起源・由来
リンデンはヨーロッパ原産のハーブで、釈迦がその下で悟りを開いたと言われる東洋の菩提樹とは別の種類の植物です。
中世ヨーロッパでは自由の象徴とされ、シューベルトの歌曲にも登場することで有名です。今日でもヨーロッパの多くの都市で街路樹として用いられ、親しまれています。
リンデンの名は、ドイツ語でシナノキを意味するLinde(n)から来ていると言われています。
カンゾウ(リコリス)
リコリスに含まれているグリチルリチンという成分には抗炎症作用や抗ウィルス作用、抗アレルギー作用があり、関節炎や気管支炎、アレルギー症状などに用いられます。
また、粘膜の刺激を緩和する効果があることから、胃や十二指腸などの潰瘍の治療に使用されます。
リコリスには副腎皮質を刺激して強壮にする作用もあり、ストレスにうまく対処するためのホルモンの生成を助けます。副腎が弱ると、鬱や身体の活力低下を招く恐れがあります。
その他にもこのハーブには穏やかな去痰作用があり、痰を取り除いてくれます。また解毒作用もあり、毒素の排泄に優れるといわれています。
起源・由来
紀元前500年頃から薬用ハーブとして医療に用いられていたといいます。現在でもその効能は高く評価されており、世界で広く処方されています。漢方でもとてもよく利用されている重要な生薬の一つです。
和名の甘草(カンゾウ)は、このハーブの根に強い甘みがあることに由来しています。(リコリスの根に含まれるグリチルリチンという成分は、砂糖の50倍もの甘みをもつといわれています。)
タイム
タイムにはチモールという成分が含まれており、ハーブの中でもナンバー1と言われるほど強い殺菌効果と抗ウイルス作用を備えています。
その強い効能ゆえに古代エジプトでは、ミイラの防腐剤・保存剤として使用されていました。また、冷蔵庫が無い時代にはタイムを加えて料理をすることで保存効果を高めていたと言います。
中世ヨーロッパでペストが蔓延した時には特に重宝され、タイムの枝を焚いて空気を浄化したり、風呂に入れてつかったりして感染を防止していたと伝えられています。
また、タイムには痰(たん)を取り除く去痰作用や鎮痙作用があり、気管支炎やぜんそく、咳などの症状緩和にも力を発揮します。
ほかにも、このハーブは心身の疲労回復や不安・抑うつ状態の改善などに役立つといわれています。
起源・由来
タイムの学名はギリシャ語の勇気(thymon)に由来しており、古代より勇気の出るハーブとして信じられていました。
中世では、夫や恋人である騎士が戦いに出発するときに、女性がタイムの小枝を持たせて見送ったと伝えられています。タイムは多くの文明社会で勇気と結び付けられ、勇敢さの象徴とされてきたのです。
花言葉は「勇気、行動力」です。
セージ
セージには五感を活性化させる効能があり、セージのハーブティーを飲むと血液循環が促され、強壮効果がある
肌を引き締める収れん作用や発汗を抑える作用があります。中世では患者の寝汗をおさえるために利用されていました。
生理不順を改善し、更年期の諸症状を緩和します。
腹痛やおならでお腹が張っているときや胃が荒れているときなど、セージティーを飲むと症状が和らぎます。
中国医学では神経系の強壮薬として、神経系の沈静、興奮どちらにも有効と評価されています。
抗酸化作用があり、老化防止に役立ちます。
起源・由来
セージ(サルビア)は地中海沿岸の原産で、今日では世界中で栽培されており、およそ500種もの品種があると言われています。
サルビアという名は、ラテン語で「治療」を意味するサルバーレ(salvare)から来ています。このハーブは古代より人々の治療に用いられ、長寿と結び付けられてきました。
「セージが庭で育っているのに、どうして人は死ぬのか?」ということわざがあるほどです。また、イギリスには「長生きしたければ5月にセージを食べなさい」という格言もあります。
花言葉は「家庭の徳」です。
スターアニス
・むくみ改善
香りに含まれる「リモネン」は柑橘系によく見られる成分で、交感神経を刺激して血行を促進する作用があります。血行促進により体内の代謝向上による冷え性の改善効果が期待出来ます。また八角には利尿作用もあるとされており体の余分な水分を排出しむくみを解消させることからも冷えの解消効果が期待出来ます。
・精神安定
八角に含まれる「ピネン」という成分には神経の興奮を抑える作用があり、アロマでもスターアニスの精油はストレスをやわらげる・イライラ、気分の落ち込み、憂鬱感を解消する作用があるとされています。
・その他
生理痛・月経不順の緩和
PMSや更年期障害の緩和
精神的なストレス緩和
イライラ・憂鬱に
便秘・むくみの解消
腹部膨満感(お腹の張り)
食欲増進・吐き気を抑える
起源・由来
ヨーロッパに八角が持ち込まれたのは16世紀末、イギリスの航海士が持ち帰ったものがきっかけだと言われています。アニスと香りが似ていることからスターアニスと呼ばれ、アニスの代用スパイスという位置付けだったようです。フルーツやジャム、リキュールの香り付けなどに使われていたという記録が残っているようです。
ユーカリ
ユーカリは皮膚に塗ると関節や粘膜の炎症を鎮め、筋肉痛やリウマチの症状を和らげてくれます。
その他にも、ユーカリは溜まった痰を取り除いたり、血糖値を下げたりする効能があると言われています。
起源・由来
最初にユーカリを使用したのはオーストラリアの先住民アボリジニで、彼らはユーカリを万能薬として利用していました。その後19世紀になってはじめて、オーストラリアからヨーロッパに持ち込まれました。
ユーカリの名は、ギリシャ語で「よく覆われた」を意味する言葉からきていると言われています。
花言葉は「新生、慰め、思い出」
オオバコ
起源・由来
エルダーフラワー
粘液を浄化して呼吸器の気道をきれいにしてくれることから、風邪やインフルエンザの治療に用いられてきました。アレルギー性の鼻炎や花粉症などのカタル症状(鼻水・鼻づまりなど)緩和にも効果を発揮します。
また、エルダーフラワーは利尿作用と発汗作用に優れており、体内に溜まった毒素の排出を助けます。
マスカットのような甘い香りを漂わせるエルダーフラワーティーを飲むと不安やうつな気持ちが和らぎ、神経の緊張がほぐれて安眠することができます。
起源・由来
エルダーはヨーロッパ原産の針葉樹で、イギリスやヨーロッパ各地に土着しています。
ヨーロッパではとてもなじみの深いハーブで、古くから魔除けの力があると信じられ、様々な伝説や迷信が残されています。
今日では、欧米においてエルダーフラワーは「インフルエンザの特効薬」として知られています。また、その多岐に渡る効能から「万能の薬箱」とも呼ばれます。
花言葉は「思いやり、熱心さ、哀れみ」です。
マローブルー
咳に効果的、アントシアニジンに老化防止・若返り効果が期待できるといわれている、肌荒れ改善、脂肪燃焼効果など
起源・由来
アニス
ヤロー
ヤロウには治癒力のある成分が多く含まれており、古代より傷の治療や止血、炎症の洗浄などに使用されてきました。
このハーブには血液を浄化する作用があるとも言われます。骨髄を刺激して血液を新しくしてくれるのです。
また、ヤロウは消化器系のトラブルを改善し、消化機能を強化します。食欲不振や消化不良を緩和し、胃腸の痙攣を和らげてくれます。
その他にも、このハーブには次のような効能・効果があると言われています。
・生理不順を改善したり、生理痛による骨盤周辺の痙攣や憂うつを和らげたりするなど、女性の体調を整えるハーブとして重用されています。
・皮膚の炎症を抑え、古くなった細胞を取り除いてくれますので、スキンケアにも効果的です。
・発汗・利尿の効能があり、風邪のときにヤロウティーを飲むと毒素を体外に排出してくれます。昔から熱さましとしても利用されていました。
起源・由来
学名のAchillea(アキレア)は、ギリシャ神話の英雄アキレスがトロイ戦争の際に兵士の傷をこのハーブで癒したことに由来しています。
古くから傷薬として重宝され、スコットランドでは伝統的な傷薬の軟膏がヤロウから作られています。
花言葉は「真心をもって、戦い、悲嘆、救済」
レモンバーム
レモンバームには抗うつ作用があるといわれています。そのさわやかな香りで不安な気持ちや緊張を和らげ、幸せな気分へと導いてくれます。
レモンバームのハーブティーを飲めば、気分の落ち込みや精神の高揚が鎮まり、気持ちが明るく前向きになります。将来のことが心配でしかたのない人やストレスで精神的に参っている人におすすめです。
また、このハーブには抗菌作用や抗ウイルス作用があることから、アレルギーの予防になるともいわれています。不眠症や生理不順にも効果があるとされ、古くから女性に重宝されてきました。
起源・由来
中世には「長寿のハーブ」と位置づけられ、毎日飲み続ければ長生きすると信じられていました。
レモンバームの別名メリッサは、ギリシャ語で「ミツバチ」の意味で、その甘い香りでミツバチを引きつけることに由来しています。
花言葉は「思いやり、同情」です。
ナツメ
ナツメまたはその近縁植物の実を乾燥したものは大棗(たいそう)[3]、種子は酸棗仁(さんそうにん)と称する生薬
鎮静作用・催眠作用が有るとされる[4]。酸味があり、補性作用・降性作用がある。
ナツメには睡眠と関係があるオレアミドが含まれている。
オレアミド(オレアミド(または、オレイン酸アミド) はオレイン酸のアミド化合物。睡眠を途絶した猫から分離された内因性物質で、脳脊髄液に蓄積して睡眠を誘導すると考えられている。[1] また、カンナビノイド受容体(CB1)の内因性アゴニストである。[2] 気分障害や睡眠障害、うつの治療候補薬として研究がなされている。
スイカズラ(忍冬)
スイカズラは古くから抗菌、抗炎症、解熱、利尿効果のある薬草として漢方薬に利用されてきました。全草の煎じ液は、のどや痔の痛みをとる民間薬に、乾燥させたものは夏バテ、むくみ、食中毒を防ぐ「忍冬茶」や「金銀花茶」になります。葉っぱや花を上白餅米とともに焼酎に漬け込んだ「忍冬酒」は、浜松市の名産品としても有名です。不老長寿の健康薬酒と称され、徳川家康が愛飲したことで知られていますよ。
起源・由来
「吸葛」という和名は、子どもたちが花を加えて、甘い蜜を吸っていたことから付けられました。
花言葉:『愛の絆』『献身的な愛』『友愛』
花言葉の「愛の絆」「友愛」は、どんなものにでも絡みつき、つるを巻きつけて離れようとしないところから付けられました。「献身的な愛」は、薬草として古くから利用されてきたことにちなみます。
温州ミカン果皮
キキョウ
桔梗の健康効果
◎咳や痰(たん)を抑制する効果
◎腸内環境を整える効果
◎糖尿病を予防する効果
◎コレステロール値を下げる効果
桔梗の根には他にも、多糖類の一種で水溶性食物繊維のイヌリンが含まれています。イヌリンには腸内環境を整えたり、コレステロールを体外に排出させる働きがあります。
また、イヌリンには他の糖の吸収を抑える働きもあります。イヌリンは砂糖やでんぷんといった糖の仲間ですが、人間はイヌリンを分解する酵素を持っていないため、食べてもほとんど吸収されません。
イヌリンは腸で水分を吸収するとゲル状になり、一緒に摂った糖の吸収を抑えるという特徴を持っているため、血糖値の上昇を抑えることができます。
起源・由来
日本各地と朝鮮半島から中国北東部にかけての日当たりの良い野山に自生していましたが、現在は自生している桔梗は非常に少なく、絶滅危惧種に指定されています。
桔梗は古くからその美しい花が人々に愛されてきた植物です。
出雲風土記(733年)をはじめ、万葉集(759年)では山上憶良(やまのうえのおくら)が詠った秋の七草の歌[※3]に桔梗が登場します。
また古今和歌集(905年)や延喜式[※4](927年)、枕草子(996年)、徒然草(1330年)などにも桔梗が登場し、古くから親しまれてきた植物であることがわかります。
キク
目の痛みや視力改善、高血圧症状の改善に有効とされていて、特にお湯で花を浸したものをまぶたの上に乗せることで、疲れ目の回復に用いられています。
日本大学薬学部・理学部の研究では・・・
食用菊に含まれているクロロゲン酸とイソクロロゲン酸は、動脈硬化などの生活習慣病を引き起こす元凶となる悪玉コレステロールの低下、中性脂肪を低下させる効果があると発表されています。
自律神経を安定させる働きも。
これは、菊花の香りの成分(テルペン)は、リラックス効果が高くイライラを取り除いてくれるためだと言われています。
最近の研究では菊の花の匂い成分が脳神経の機能を回復し、脳の老化を予防するという研究報告もあります。
起源・由来
中国において、菊は古代より長寿の花として菊茶,菊花酒,漢方薬として飲まれていましたが・・・
食用菊は、苦みが少なく花弁を大きく改良された品種のこと。
日本で食用菊として栽培されている延命楽は奈良時代に中国から伝来し、江戸時代から一般的に食べられるようになったと言われています。
龍角散ののど飴ではびわ葉が配合されている種類も多いようですので、効果を調べました。
びわ葉
ガンに画期的な効果があるとして、今、国際的に脚光を浴びているこのビタミンB17こそ、びわの葉の驚くべき効果の主役でもあるのです。
このビタミンB17は、体温と共に暖められると浸透して、細胞の中にまで入っていき、炎症やガン細胞も治してしまうほどの力を発揮します。
そのため、びわ葉温灸療法で、もぐさと共に圧力を加えて血行を促すと、酸素を補給すると共に血液を浄化してくれます。汚れた酸性の血液は、あらゆる病気の原因とも言われますが、ビタミンB17はこの酸性血液を、健康な体の持つ弱アルカリ性の血液に浄化する働きがあることが、すでに証明されています。
http://www.white-family.or.jp/healthy-island/htm/sapuriment/repo170.htm
びわの葉に含まれている【アミグダリン】が、体内で分解されるとガン細胞を攻撃すると言われています。他にもびわの葉の効能として、滋養強壮、疲労回復、食欲増進、下痢止め、湿疹、あせも、咳止め、ぜんそくなどがあります。。
また、健胃、むくみ、利尿、夏バテ、食中毒の予防、肩こり改善、腰痛改善、糖尿病、ダイエット効果、アトピー性皮膚炎の予防、新陳代謝の促進などの効能もあります。
アミグダリンの解毒作用により、新陳代謝が促進されるので、美肌効果や美髪効果もあります。利尿作用でむくみをとる効果もありますよ!
起源・由来
なんと3千年も昔から、涅槃経(ねはんきょう)などインドの古い仏典の中に、びわは大変優れた薬効を持ち生きとし生けるものの万病を治す植物として登場します。びわの樹は「大薬王樹」、びわの葉は全ての憂いを取り除く「無優扇」と名付けられていたことからも、その癒しの力の絶大さが、すでにこの頃からあまねく知られていたことがうかがわれます。
http://www.white-family.or.jp/healthy-island/htm/sapuriment/repo170.htm
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